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モードの違いをマスターする:HERO11 Black Mini究極ガイド

12月 15, 2022

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「優れたものは包みが小さい」のようなお決まりの言い回しで始めるのは流儀に反しますが、それでも、この言葉は真実です。HERO11 Black Miniは、コンパクトでパワフル。


兄貴分 (HERO11 Black) の強力な機能が、小さな筐体に凝縮されています。ここでは、この小さな巨人について知っておくべき内容をご紹介します。


新しい特長


Miniを簡単にご紹介しましょう。


  1. まず、HERO11 Blackと同じ、GoPro史上最大の新しい8:7イメージセンサーを搭載しています。これによって、従来のアスペクト比4:3のセンサーよりも縦長の8:7の画角が実現し、フレームの上下の撮影範囲が広がります。そのため、Instagramのような縦長のプラットフォーム用の映像が輝きを増します。
  2. また、これまでのどのHEROカメラよりも広角なデジタルレンズ、HyperViewを備えており、POVでのアクション映像に抜群の臨場感が生まれます。
  3. さらに、リニア+水平ロックも内蔵しているため、たとえ回転しながら斜面を下っていく時でさえも水平は保たれたままです。
  4. 耐久性もGoPro史上最高で、そのままでも水深10mまでの防水性を備えます。
  5. また、1つのみならず2セットのマウントフィンガーを搭載しているため、どんなに狭い取り付け面にもマウントして、ほかでは実現できないアングルでの撮影ができます。
  6. さらにMiniはEnduroバッテリーテクノロジーを内蔵しており、寒冷地でも撮影時間を最大限まで伸ばすことが可能です。
  7. そしてこれらすべてが、まったく新しい大きさと形状に収められています。Miniは、幅52.4 x 高さ51.2 x 奥行き38 (mm) のコンパクトサイズで、重さは133g。まさに、小粒でも頼りになる相棒です。


イージーコントロールとプロコントロール


HERO11 Black Miniには新登場のイージーコントロールが搭載されています。いわば、考えるのが面倒というときに、高品質の撮影用の設定を手早く行うための絞り込みツールです。イージーコントロールをオンにしてカメラを向け、録画ボタンを押すだけで、見事なコンテンツが約束されます。


イージーコントロールでは、次の3つのプリセットモードでの撮影が可能です。


  1. 最高品質:最高に美しいコンテンツ撮影を実現する、最高品質のビデオ解像度とフレームレート。
  2. 省電力:バッテリーを長持ちさせながら、圧倒的な品質の映像を撮影するのに最適なビデオ解像度とフレームレート。
  3. 最長バッテリー:バッテリーを最大限まで長持ちさせながら高品質の映像を撮影するのに適した、標準的なビデオ解像度とフレームレート。


大半のユーザーや場面にとって、省電力モードが最適な選択肢です。省電力モードでは、SuperViewデジタルレンズを選択した状態で、4K解像度のビデオを60フレーム/秒で撮影できます。それにより、必要に応じてコンテンツの速度を後から遅くできるほか、GoPro Quik (クイック) アプリでデジタルレンズ (視野角) を変更することも可能です (詳細はこちら)。


GoProテク:Miniの設定を変更する場合 (特にプロコントロールの使用中)、Quikアプリを利用するのが最も簡単です。


このアプリでプロコントロールに入ります。自由自在にMiniを使いこなせるプロコントロールでは、GoProのパワーユーザーが求めるであろう設定オプション変更すべてが可能です。プロコントロールの設定をオンにするには、Quikアプリに接続し、お使いのMiniを見つけて歯車のマーク (設定アイコン) をタップすれば、イージーとプロを切り替えられます。プロに切り替わると、解像度、アスペクト比、デジタルレンズ、フレームレートなどを変更できるようになります。


また、カメラ上でプロの設定を変更することもできます。前面のステータス / ペアリングボタンを押してカメラの電源を入れます。同じボタンを再度押して設定メニューに移動し、上部のシャッターボタンを押してビデオ設定を選びます。そこでステータス / ペアリングボタンを押してオプションをスクロールし、シャッターボタンで選択します。アプリならボタンを押す回数が少なくて済みますが、水中にいる場合やスマートフォンが手元にない場合は特に、カメラ上での設定は有用です。


スローモーション機能の詳細


プロモードでは、フレームレートも自由に設定できます。利用できるオプションは選択した解像度によって異なりますが、Miniでは高速での撮影が可能です。すなわち、最大120フレーム/秒 (fps) での4Kビデオと、最大240fpsでの2.7K 1080p撮影です。これらの数字が意味するところですが、


まず、標準的なビデオは通常30fps (より映画的な用途では24fpsの場合もあります) で再生されます。つまり、60fpsで撮影すると速度が半分になるということです。そして、120fpsでの撮影では4分の1の速度、240fpsの撮影なら何と8分の1の速度です。これがGoProのビデオでお馴染みの、驚くほど滑らかなシネマティックなスローモーションです。


AutoBoost機能搭載のHyperSmooth 5.0


GoPro独自のビデオブレ補正は、ほとんどの人がジンバルに見向きもしなくなるほど優れた機能ですが、新しいHyperSmooth 5.0 (ハイパースムーズ5.0) により、カメラに内蔵のHyperSmoothが別次元への進化を遂げていたことをご存知ですか? 「オン」や「高」のほか、最高レベルの「ブースト」にもできるものの、クロップの際にわずかなデメリットが生じます。


ユーザーによる選択ですが、HyperSmooth AutoBoostでは選択は不要です。カメラが揺れを感知し、撮影者の動きに合わせてブレ補正の程度とフレーミングを動的に調整するのです。あまりに自然すぎて、撮影者が気づかないほどです。


10-bitで細部まで鮮明に


ISO、シャープネス、カラープロファイル、ホワイトバランス、シャッター速度など、細かい部分まで調整したいなら、Quikアプリですべて可能です。しかしHERO11 Black Miniには、さらなる新機能が搭載されています。10-bitカラーです。


10-bitのHEVC撮影では、8-bitに比べて色の深度とグラデーションが何と64倍にもなります。つまり、映るものすべてがよりリアルでまるで本物に近い状態となり、色の微妙な変化も美しく滑らかに表現されます。さらに、コンテンツの見栄えを微調整する際の柔軟性も高まります。

ビデオを「静止画」の連続撮影として捉える


HERO11 Black Miniには写真専用のモードは搭載されていませんが、そもそも不要だとも言えます。なぜなら、特にQuikアプリのフレームグラブツールで、ビデオからのフレームグラブのサイズと画質が格段に向上したからです。5.3K解像度でのアスペクト比8:7のフルフレーム撮影なら、ビデオから何と24.7メガピクセルの静止画の切り出しが可能です (4K撮影では12MP以上)。


手順は以下のとおりです。


  • MiniをGoPro Quikアプリに接続します。
  • 「メディアの表示」アイコンをタップして目的のビデオを見つけ、そのビデオをタップして開きます。
  • ビデオを見ながら、写真として保存するフレームを表示した状態で「フレームグラブ」アイコンをタップするか、またはフレームグラブスクラバーを使ってスクラブします。


ナイトエフェクト


そう、新機能はまだまだあります。中でもいちばんクール (かつ手軽) なのが、ナイトエフェクトです。シャッターを押すだけで驚きのビデオアニメーションを作成できるうえ、前述のテクニックを使った夜間の光のフレームグラブも可能です。


ナイトエフェクトは次の3つから選択できます。


  1. スタートレイルでは、夜空全体の星の連続した動きを美しく捉えます。安定した台にカメラを取り付けて空に向け、トレイルの長さを「ロング」か「最長」に設定すれば、あとはMiniの魔法のような機能に任せるだけです。
  2. ライトペインティングでは、長時間露光を利用して、懐中電灯や花火、キャンドルなどの動く光によるブラシストロークエフェクトを創り出します。安定した場所にカメラを設置し、撮影開始の準備用に若干の遅延を設定し、トレイルの長さを「ロング」か「最長」に設定したら、光を使ったお絵描きを始めましょう。
  3. ライトトレイルは、夜間に走り抜ける車のヘッドライトやテールライトの撮影用です。こちらも、安定した場所にカメラを設置し、車の往来の方へ向けたうえで、トレイルの長さを「ショート」に設定します。


GoProテク:極めて暗い環境の場合は、ISOを1,600に上げてシャッター時間を30秒まで長くするのが適切ですが、本番前のチェック用にテスト撮影を行っておくことをおすすめします。これにより、望み通りの映像を撮影できます。注意事項:ここで紹介した設定はすべて、Quikアプリとカメラ本体で変更できます。


HERO11のナイトエフェクトの詳細や使いこなすための方法については、こちらでご確認ください。また、HERO11 Black Miniのご注文はこちらからどうぞ。

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