GOPRO LABS の提供を開始。アクセス方法のご案内

本日 GoPro の新しいプラットフォーム、GoPro Labs を世界中の GoPro コミュニティと共有できる運びとなり、大変嬉しく思います。GoPro Labs は、GoPro が社内で試している実験的な機能を GoPro の専門家や上級ユーザー、チャレンジ精神旺盛な皆さんに体験していただくための手段です。ただし、ベータ版の体験とは違います。GoPro Labs は、GoPro のトップ エンジニアたちが取り組んでいる革新的な機能の内覧だとお考えください。さらに、そうした機能をお手持ちの GoPro で実際に試せるのです。
GoPro Labs 初回となる今回のイテレーションでは、社内ハッカソンで生まれた、カメラのリリースに未搭載の機能をいくつかご用意しています。今後もカメラのリリースには搭載されない可能性がありますが、ユーザーの皆さんにお試しいただく価値のある、十分に使える機能となっています。アクセスは簡単で、お手持ちの HERO8 Black を GoPro Labs ファームウェアに更新するだけです。詳しい手順はこちらで説明しています。
好奇心をそそられましたか? それではさっそく、宇宙ロケットの打ち上げと GoPro カメラという、私たちのお気に入りの組み合わせによる実写映像をご覧ください。次の打ち上げ映像は起動タイマーを使用して撮影されたのですが、この機能を有効にするのに GoPro Labs の QR コード カメラ コントロール機能が使用されています。
QR コード機能の考案者である GoPro のテクニカル フェローのデビッド・ニューマンは、ノースロップ・グラマン社のチームと協力して、国際宇宙ステーションの補給ミッションの打ち上げ撮影に挑みました。その際、こんな課題がありました。GoPro カメラの設定を打ち上げの 72 時間前までに済ませなければならず、その後カメラには一切触れられなかったのです。
デビッドはこう説明します。「HERO8 Black カメラには外部コントロール機能がないうえ、設置場所が遠すぎて GoPro アプリから Wi-Fi 経由でコントロールすることもできませんでした。外部電源はなく、内部バッテリーだけでの動作です。私たちは GoPro Labs ファームウェアを使って、打ち上げの数分前に自動的に GoPro カメラの電源が入り、録画が始まるようにしました。この一連の動作を単一の QR コードで何日も前に設定したのです」
次の写真は、このプロジェクトのリード ビデオグラファーのジョン・リードが、ロケット打ち上げの 3 日前に GoPro を設定している様子です。

ジョンによれば、設定作業は至極簡単でした。お嬢さんのサラさんに手伝ってもらい、レンズを QR コードに向けて GoPro カメラの設定を済ませたら、あとは発射台に取り付けて待つだけでした。幸いカメラは見事に機能しました。起動タイマーが作動するとすぐに GoPro カメラの電源が入って録画が開始され、ほとんど体験できないような迫力のアングルから NG-12 の打ち上げを撮影することができました。
その出来は、「非常に高価なカメラ機材でなければ決して撮り得なかった驚きの映像」だったとジョンは振り返ります。
GoPro Labs の初回イテレーションで HERO8 Black に実装される機能の詳細は次のとおりです。
1. ReelSteady GO 向けの最適化
今年の初頭、ReelSteady チームが GoPro ファミリーに加わったことを発表しました。このとき、ReelSteady の既存のお客様には何の変化もないことをお約束しましたが、今後は、より高品質なシネマティック コンテンツを実現していくことをお約束いたします。今回の最適化がこのお約束の初となる実装です。
GoPro Labs ファームウェアでは、HERO8 Black カメラに搭載されているローリング シャッター補正を ReelSteady GO の安定化機能にいっそう適したものにしました。これにより、HERO8 Black での撮影後の安定化処理で最高の結果が得られるようになります。
2. カメラ コントロール用の QR コード
GoPro は HERO8 Black カメラをコントロールするための QR コード方式を開発しました。この機能強化により、タイミングが重要で電力を要するようなコンテンツ作成に HERO8 Black を使用できるようになりました。日単位、ともすると週単位のタイム ラプスや、Wi-Fi 接続の制約をものともしないリモート コントロールが実現します。やり方は簡単で、カメラを QR コードに向けるだけ。これだけで、指定された機能が作動します。下の図は提供している QR コードの一例です。QR コード生成ツールも開発しており、カスタム コードの作り方をこちらで説明しています。

QR コード対応機能の例:
- 起動タイマーを使用してリモートで撮影開始
- お気に入りのモードをビジュアル プリセット/QR コードとして保存
- 動きを検出して開始/停止 - 何かが起こっているときだけビデオを撮影
- 速度を検出して開始/停止 - GPS で速度を割り出し、定義された速度に達したら自動で撮影開始
- カメラのスクリプト - 建設現場のタイム ラプスを撮影するが、明るい時間帯だけ、など (他にも多彩で細かいカメラ コントロールが可能)
- GoPro を独自の情報でカスタマイズ
- 長時間のビデオ撮影時にチャプターのボリュームを増やしてファイル数を削減 - 4 GB チャプターを 12 GB に増やすなど
GoPro Labs へのアクセスはこちらからどうぞ。これらの機能について、GoPro サポート ハブで話し合いましょう。
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